こんにちは、今日は、OpenAIのChatGPTとZapierプラグインを使って、ビジネスプロセスを自動化する方法について解説します。これらのツールを使うと、メールの送信、スプレッドシートの更新、チームチャットのメッセージ作成、カレンダーの管理、ドキュメントの管理、ソーシャルメディアの投稿など、日々のタスクを効率的にこなすことができます。
はじめに:ChatGPTとZapierプラグインとは?
ChatGPTは、OpenAIによって開発された会話型AIです。一方、Zapierは、さまざまなアプリケーション間で自動化を実現するツールです。これら二つが組み合わさることで、ChatGPTを通じてZapierの自動化機能を利用することが可能になります。
ステップ1:ZapierとChatGPTのアカウントを接続する
まずは、ZapierとChatGPTのアカウントを接続する必要があります。これにより、ChatGPTからZapierのアクションを直接呼び出すことができます。接続はChatGPTの設定から行うことができます。
1.ChatGPTの左下の・・・をクリック
2. Settingsを選択
4. Beta featuresを選択
5. Pluginsを有効にする
6. × を押してクローズ
7. Pluginsをクリック
No plugins enabled をクリック
Plugin storeをクリック
Most popularをクリックするとすぐ見つかります
Installをクリック
ステップ2:Zapier側でログインを行う
次に、Zapier側のポップアップ画面からzapierのアカウントでログインをします。zapierのアカウントがない場合は事前に作成をしておきましょう。
ステップ3:Zapierプラグインの詳細
ChatGPTでZapierアクションを呼び出すには、具体的で明確な指示を出すことが重要です。
Zapierで何かを自動化したい場合は、「トリガー」と「アクション」という2つの概念が重要です。どんな条件のときに(トリガー)何をさせたいか?(アクション)を意識することで適切な処理を自動化させることができます。
トリガーとアクション
トリガー(条件) | アクション(処理) | |
---|---|---|
定義 | トリガーはZapが動作を開始するためのイベントです。これは特定のアプリケーションで何かが起こったときに発生します。例えば、新しいメールが受信された、新しいファイルがドライブに追加されたなどがあります。 | アクションはトリガーに続いて実行されるタスクです。これは一つ以上のアプリケーションで何かを行うことを指します。例えば、メールを送信する、スプレッドシートに行を追加する、カレンダーにイベントを作成するなどがあります。 |
目的 | トリガーの目的は、特定のイベントが発生したときにZapを起動することです。 | アクションの目的は、トリガーに応じて特定のタスクを自動的に実行することです。 |
例 | Gmailで新しいメールを受信する、Trelloで新しいカードが作成される、Googleカレンダーで新しいイベントがスケジュールされるなど。 | Gmailでメールを送信する、Googleスプレッドシートに新しい行を追加する、Trelloで新しいカードを作成するなど。 |
zapierプラグインのAPI
zapierプラグインは以下のAPIを提供します。特徴的な点は”preview_a_zap”というAPIによってzapier側で自然言語処理を行いzapと呼ばれる自動処理のセットを作ってくれます。ただし現在はプレビューの作成まででzapを有効にする(実際に処理を実行させる)ためにはzapierにログインして有効にする必要があります。
APIエンドポイント | 説明 | パラメータ |
---|---|---|
search_all_actions | Zapierがサポートする全てのアクションを検索します。 | query(検索クエリ)、include_exposed(公開されているアクションを含むかどうか)、count(返す結果の数) |
preview_a_zap | 自然言語の説明からマルチステップZapのプレビューを生成します。 | description_of_zap(Zapの詳細な説明) |
get_configuration_link | Zapierの設定リンクを取得します。 | なし |
list_exposed_actions | 現在公開されているアクションのリストを表示します。 | なし |
get_execution_log_endpoint | 特定の実行ログIDに対する実行ログを取得します。 | execution_log_id(実行ログID) |
ステップ4:各種アプリケーションとの連携例
ChatGPTとZapierプラグインを使用すると、以下のようなタスクを自動化することができます:
- メールの送信: ChatGPTを使用してメールのドラフトを作成し、Zapierを通じて自動的に送信します。
- スプレッドシートとデータベースの更新:データをスプレッドシートに追加したり、新しいデータベースレコードを作成したりすることができます。
- チームチャットのメッセージ作成と送信: メッセージを作成し、適切なチャネルに自動的に送信します。
- カレンダーの管理: カレンダーイベントを作成したり、新しいカレンダーを作成したりします。
- ドキュメントとコンテンツ管理システムの管理: ドキュメントの作成や更新、テキストの追加などを行います。
- ソーシャルメディアメッセージの作成と投稿: プロモーショナルなツイートやInstagramメッセージを作成し、その場で送信したり、スケジュールしたりします。
実際の使用例
以下の例ではGmailの受信時にスプレッドシートに内容を自動的に追加するプロンプトです。「こちら」をクリックするとzapierのプレビューが可能です。
その後はzapier側で連携作業を行う形となります。具体的にはtestやアカウント登録など行います。最後にpublishを押すと自動化の処理が追加されました。
まとめ
ChatGPTとZapierプラグインを使用すると、日々のビジネスプロセスを効率化し、時間と手間を大幅に節約することができます。AIと自動化の力を活用して、ビジネスを次のレベルに引き上げましょう!
以上が、ChatGPTとZapierプラグインを使ってビジネスを自動化する方法についての解説でした。これらのツールを活用して、より効率的なビジネス運営を実現してください。