ChatGPTの新機能「browse with bing」徹底解説

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はじめに

近年、AI技術の進化は目覚ましいものがあります。その中でも、会話型AI「ChatGPT」はその進化のスピードと多様性で注目を集めています。今回は、そのChatGPTが新たに搭載した「browse with bing」機能について、その使い方や特性、そしてその進化について解説していきます。AIと共に、情報収集や問い合わせ応答のスキルを高めていきましょう。

ChatGPTとは?

ChatGPTは、OpenAIによって開発された会話型AIです。自然言語処理(NLP)の進歩により、人間と自然な会話ができるように設計されています。ChatGPTは、質問応答、作文、翻訳など、多岐にわたるタスクをこなすことができます。

ChatGPTの基本的な機能と特性

ChatGPTは、ユーザーからの質問に対して詳細な答えを提供することができます。また、一般的な会話、ストーリーテリング、ロールプレイなど、多様なコンテキストで使うことが可能です。AIとしての学習能力により、ユーザーの要求に対応するための知識を逐次更新し、より適切な回答を提供します。

ChatGPTの進化

ChatGPTは、その開発から現在に至るまで、数々のアップデートを経て進化を続けています。その中でも特に注目すべきは、「browse with bing」の追加です。これにより、ChatGPTはインターネット上の情報を直接検索・参照することができるようになりました。これにより、ユーザーに対する情報提供の幅と精度が大幅に向上しています。

3. 「browse with bing」機能とは?

「browse with bing」は、ChatGPTが直接インターネット上の情報を検索・参照するための新機能です。具体的には、ユーザーからの問い合わせや情報収集の要求に対し、ChatGPTがBingの検索エンジンを利用して情報を取得し、それを元に回答を提供します。

「browse with bing」の使い方

2023年5月現在、browse with bingを利用可能なのはChatGPT Plusユーザのみのようです。

Microsoftからの発表によると無料ユーザでも将来的にプラグイン機能経由で利用可能となるとのことです。

利用するにはまず、左下の名前をクリックしてから「Beta features」を選択

その後トップのGPT4からBrowse with Bing Beta にチェックを入れます。

設定は以上です。

Browse with Bingの使い方

使い方は簡単です。以下のように知りたい情報を質問すると内部的にBingを利用して回答してくれます。

実際のブラウジング機能の挙動を確認したい場合は、グレーアウトされた「Finished browsing」をクリックします。

地味に便利な機能としては、検索中しているURLを直接クリックできるようになったことです。Clicked onの箇所をクリックすると外部ページに飛び、一次情報を確認できます。

Browse with Bingのコマンドとパラメータ

ChatGPTはBing側に以下のようなクエリを送り情報を取得しています。自然言語ではなくて以下のクエリーを直接プロンプトに入力することで直接Browse with Bingの機能を利用することが可能です。

  1. search(query: str, recency_days: int):指定したクエリを検索エンジンで検索します。recency_daysパラメーターはオプションで、これを指定すると過去何日間の結果を検索するかを指定できます。
  2. click(id: str):表示された検索結果のうち、指定したIDのWebページを開きます。IDは検索結果に表示されるもので、それぞれの結果に対応しています。
  3. quote(start: str, end: str):開いたWebページから特定のテキストスパンを引用します。開始部分と終了部分の文字列を指定することで、その範囲のテキストを引用できます。
  4. back():前のページに戻ります。これはWebブラウザの「戻る」ボタンに相当します。
  5. scroll(amt: int):開いているWebページを指定した量だけスクロールします。正の数を指定すると下に、負の数を指定すると上にスクロールします。
  6. open_url(url: str):指定したURLのWebページを開きます。

旧版Browsing機能との違い

上記のAPIを比較する限りにおいては、旧版Browsing機能との差異はなさそうでした。検索エンジン機能の精度向上や情報の鮮度などが旧Browsingとの大きな違いのようです。Browsing機能を利用していたユーザはとくに違いを意識することなく利用できることでしょう。