はじめに
皆さんは学術研究を行う際、最新の論文をどのように探していますか?Google ScholarやPubMed、そしてarXivなどのデータベースを一つ一つ検索するのは時間も手間もかかりますよね。そんな皆さんの研究を加速するツールが、今回ご紹介する「Research By Vectorプラグイン」です。
Research By Vectorプラグインとは?
Research By Vectorプラグインは、OpenAIが開発した大規模言語モデル「ChatGPT」のプラグインの一つで、arXivという学術論文のデータベースを効率的に検索することができます。ユーザーが自然言語で質問を入力すると、それをもとに詳細なAPIクエリを生成し、そのクエリを用いてarXivの論文を検索します。
Research By Vectorプラグインの用途、特徴
Research By Vectorプラグインの最大の特徴は、ユーザーが自然言語で質問を入力するだけで、その質問に関連する最新の学術論文を見つけ出すことができる点です。例えば、「最近の深層学習の進歩は?」といった質問を入力すると、その質問に関連する最新の論文を検索します。
また、このプラグインは、検索結果を最新のものから表示することも可能です。これにより、最新の研究動向を短時間で把握することが可能になります。
Research By Vectorプラグインの制限事項
ただし、Research By VectorプラグインはarXivのデータベースを検索するものであるため、arXivに掲載されていない論文は検索結果に含まれません。また、検索結果の精度はユーザーが入力する質問の具体性に依存します。質問があいまいだと、関連性の低い論文が検索結果に含まれる可能性があります。
Research By Vectorプラグインのインストール方法
Research By Vectorプラグインのインストール方法は、こちらのリンクを参照してください。このリンクは一般的なChatGPTのプラグインインストール手順の流れの説明です。今回のResearch By Vectorプラグインをストアの中で探すように案内します。
コマンドとパラメータ
Research By Vectorプラグインを使用する際の主なコマンドとパラメータは以下の通りです。
コマンド名 | パラメータ名 | 機能詳細 |
---|---|---|
searchPapers | query_title | 検索したい論文のタイトルを指定します |
searchPapers | query_abstract | 検索したい論文の抄録を指定します |
searchPapers | recency | 最新の論文を優先的に検索する度合いを指定します |
searchPapers | from_date | 検索する論文の公開日の下限を指定します |
searchPapers | to_date | 検索する論文の公開日の上限を指定します |
Research By Vectorプラグインを利用したプロンプトの例
では、実際にResearch By Vectorプラグインを使ってみましょう。例えば、「最近の深層学習の進歩は?」という質問を投げかけます。
最近の深層学習の進歩は?
このプロンプトは、「深層学習の最新の進歩」に関する論文を、最新のものから検索するように指示しています。
まとめ
Research By Vectorプラグインは、学術研究を行う際の強力なツールです。自然言語での質問入力だけで、関連する最新の学術論文を短時間で見つけ出すことができます。是非、このプラグインを活用して、あなたの研究を加速させてみてください。